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深海を探査するシャトルビークル
プロジェクトの詳細

8000mの超深海は光の届かない暗黒の世界であり、温度は2℃とほとんど一定で、水圧は800気圧に達します(宇宙では地球上との圧力差は1気圧)。また、海水は約3%の塩水なので、金属などの腐食も激しく、宇宙開発で普通に使われる電波通信はまったく使えません。この厳しい条件を克服するために、次のような技術を使っています。

▼800気圧に耐えるために、真円のガラス球に装置を組み込む
ガラスは結晶のない構造なので、圧縮には鋼鉄よりも強く、直径30cmで肉厚が12mmのものでも800気圧に耐える(指先に軽自動車一台乗る圧力)
▼装置を組み込んだガラス球同士の通信に、海水中でも電波を通すことのできるゴム製の冶具をつかう
超高圧に弱くなるガラス球の穴を開けなくても地上の無線LANをもちこめる
▼塩水で金属が腐食する現象を使い、海水中で金属に電気を通して電食作用によって錘を支えている金属を切り離す
支援船から音波で信号を送り、電気信号に変えて錘を切り離す(トランスポンダー)
▼塩水による機体の腐食を防止するため、異種金属の接触面には必ずパッキンをいれる
▼ガラス球を支えるカバーを、真空成形法によって、任意の形状の物を安く簡単に作る
▼2℃になるとガラス球の内部の水蒸気が結露して機器を傷めるので、船上でガラス球を開けて充電などをする必要がないように非接触充電装置を組み込む
▼ガラスと海水の屈折率が違うため、ガラス球の中から3次元のビデオ撮影をすると画像が二重になってしまうので、冶具を使って補正し、市販の3Dハイビジョンカメラでも綺麗な3次元ビデオ撮影ができるシステムを使う
▼漁船などでも取り扱えるように、全体の重さを50Kg以下に抑える(錘は除く)
▼海中でどのような動きをするかを知るため、水族館で沈めてみる
新江ノ島水族館の相模湾大水槽において、実際に潜らせてその挙動を観察する

新江ノ島水族館相模湾大水槽実験江ノ島片瀬漁港の源春丸による実験
新江ノ島水族館相模湾大水槽実験   江ノ島片瀬漁港の源春丸による実験

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